退魔師
怪異やオカルトに対抗する者の呼び方の一つ。組織によって異能者やエクセキューターなど、他にも様々な呼ばれ方がなされるが、桔梗院においては基本的に「退魔師」の名称が用いられる。
怪異には単純な物理攻撃は効かないことがほとんどのため、退魔師たちは特別な呪法がかけられた武器や呪術を用いて怪異と戦い、退散させる。
人が退魔師になる経路はいくつか存在する。以下はその例である。
血統
呪術を扱うには先天的な才能を必要とする。その才能は血統に依存しやすいことが知られており、代々退魔師であるという家系が多数存在している。
退魔師の家に生まれた子供は幼少の頃から呪術の扱いを教え込まれ、怪異に対抗するための術を学ぶ。そのため、優秀な退魔師が多い。
偶発的な力の発現
呪術の才能は血統以外にも、突然変異によって才を持つことがある。数としては血統による退魔師よりこちらの方が多い。もちろん世界の裏側に触れない限りその才について知ることはないが、全人口のうち約5%が先天的な才能を持つとされている。
呪術の力は呪素の濃いエリアにおいて発現しやすい。また、秘められた呪術の力は非常に強い感情によって発現しやすい傾向があることが知られている。そのため、怪異的事件に巻き込まれた人に発現することが多く、その確率は事件が凄惨であるほど高い。
この経路においては、事件の解決に訪れた怪異対抗組織によってスカウトされ退魔師となる。なお、退魔師になることを選ばない場合、怪異の隠匿のため呪術によって関連する記憶を消されて日常に戻される。
呪具
呪術の才がなくとも退魔師になる方法は存在している。ほとんどの怪異には単純な物理攻撃は効かないものの、呪術の力が付与された武器(呪具)による攻撃は有効であるため、それによって怪異を払うことができる。